工事そのものより、申請を待つ時間のほうが長くなります。全体像を先にお伝えします。
「太陽光を付けたいけれど、何日くらい家が騒がしくなるのか」「申し込んだら来月から発電するのか」。ご相談の席で、必ずと言っていいほど出てくる質問です。結論から申し上げると、屋根の上の工事そのものは、多くの方が想像されているより短く終わります。一方で、申し込みから実際に発電が始まるまでには、工事以外の「待つ時間」がかなりの割合を占めます。ここを知らないまま進めると、「まだ発電しないのか」と不安になりがちです。この記事では、最初のご相談から電気が流れ始めるまでを、順番に追って説明します。
太陽光発電の導入は、大きく二つの性質の違う期間でできています。ひとつは、現地調査・お見積り・補助金の申請・電力会社への申請といった書類と承認の期間。もうひとつは、足場を組んでパネルを載せる工事の期間です。
このうち、生活に直接影響するのは後者だけです。そして全体の長さを決めているのは、ほぼ前者です。補助金の審査や、電力会社が系統(地域の電線網)につなぐことを認める手続きは、こちらの都合では早められません。申し込みの混み具合や自治体の状況によっても変わります。
ですので「工事は何日ですか」というご質問には短くお答えできるのですが、「いつから発電しますか」には、その時点の申請状況を見てからでないと正直にお答えできません。具体的な見通しは、現地調査のあとに、そのご家庭の条件に合わせてお伝えしています。
順番に並べると、次のようになります。ご自宅によって前後することはありますが、おおよその骨格は共通です。
ご相談と現地調査
屋根に上がって、屋根材の種類、下地の状態、割れや浮き、棟の固定具合などを確認します。あわせて屋根の向きと傾き、まわりの建物や樹木による影、分電盤やブレーカーの容量、パワーコンディショナーを置ける場所も見ます。検針票をお見せいただけると、ご家庭の使い方に合った容量をご提案しやすくなります。調査とお見積りは無料です。
お見積りと設計のご説明
パネルの配置図、想定される発電量、工事の内容と金額をお出しします。屋根の補修が先に必要な場合は、その工事も含めてご説明します。この段階で即決をお願いすることはありません。お手元で比べていただいて構いません。
工事(足場・屋根・電気)
承認が下りたら着工です。足場を組み、架台とパネルを取り付け、屋内の電気工事を行います。ここが、お住まいの方にとっての「工事期間」です。
連系立会いと発電開始
電力会社の工事でメーターが交換され、系統につながります。試運転と動作確認を行い、ここでようやく発電と売電が始まります。設置工事が終わっていても、この手続きが済むまでは発電を始められません。
当日の作業は、屋外(屋根の上)と屋内に分かれます。
屋外では、まず足場と、必要に応じて飛散防止のシートを設置します。そのうえで屋根に架台を固定し、パネルを並べ、ケーブルをまとめていきます。屋根の形が複雑だったり、面が分かれていたりすると、その分だけ手間が増えます。
屋内では、パワーコンディショナーの取り付け、分電盤への接続、モニターの設置などを行います。この電気工事のときに、短時間、家全体の電気を止めさせていただく場面があります。冷蔵庫や在宅勤務の機器など、止まると困るものがある場合は、事前にお申し付けください。作業の順番を調整します。
いずれも一時的なものですが、ご近所へのご挨拶を含めて、着工前にこちらからご説明します。
仮住まいは不要です。ただし屋内工事の日は立ち会いをお願いします
太陽光の設置で家を空けていただく必要はありません。普段どおりお過ごしいただけます。ただし、分電盤まわりの作業と、最後の動作確認のときは、どなたかのお立ち会いをお願いしています。モニターの操作方法や、停電時に自立運転へ切り替える手順を、その場でご説明したいからです。停電時に何がどこまで使えるかはこちらの記事でも解説しています。
私たちは屋根と外壁が本業で、雨漏り調査・雨漏り修理も自社で請け負っています。雨漏り診断士協会にも加盟しています。その立場から申し上げると、太陽光工事で最も注意して見るべきなのは、屋根に対してどう固定するかです。
固定方法は大きく二通りあります。瓦やスレートに金具をねじ込み、屋根を貫通させて下地の垂木に留める工法と、折板や立平といった金属屋根の山を金具でつかんで、穴を開けずに留める工法です。穴を開けない工法が常に優れているわけではなく、屋根材が対応していなければ選べません。屋根材ごとの相性は屋根の状態と設置の可否で詳しく書いています。
貫通させる場合は、ビスを打った箇所にシーリングなどで防水処理を施します。この処理が雑だと、数年たってから雨染みとして現れることがあります。工事当日の流れを説明されるとき、「貫通部をどう処理するか」をその場で説明してもらえるかは、確認して損のないポイントです。
もうひとつ。足場を組むのは、太陽光工事のときくらいです。塗装や屋根の葺き替えを数年以内に考えておられるなら、同じ足場でまとめたほうが合理的です。現地調査では、パネルを載せる前に直しておいたほうがよい傷みがないかも、あわせて見ています。
連系が済めば、その日から発電と売電が始まります。ただ、設置して終わりではありません。モニターで発電量を見る習慣がつくと、「昼に洗濯機を回したほうがいい」といったことが自然と分かってきます。いまの制度では、売った電気より買う電気のほうが単価が高いため、発電した電気は売るより自分で使ったほうが家計への効きがよくなります。
どれくらいの効果になるかは、ご家庭の使い方によって変わります。日中ご不在が多いのか、お子さまがいて昼も電気を使うのか。そのあたりを含めて、現地調査のときにお話をうかがっています。相談・現地調査・お見積りは無料で、その場でのご契約はお願いしていません。
仮住まいは不要です。普段どおりお住まいいただけます。ただし分電盤まわりの電気工事と最後の動作確認のときは、短時間の停電やご説明があるため、どなたかのお立ち会いをお願いしています。
設置工事が終わっても、電力会社による連系の手続きとメーター交換が済むまでは発電を始められません。この待ち時間は申し込みの混み具合によって変わるため、着工前におおよその見通しをお伝えします。
着工前の申請を条件とする制度があり、順番を間違えると対象外になることがあります。自治体ごとに要件が違うため、ご契約前に申請の順序を整理したうえで進めています。
屋根の上での作業になるため、雨や強風の日は安全を優先して見合わせます。その分、全体の日程は後ろにずれます。天候は読みきれないので、日程には余裕を見てご案内しています。
ご相談・現地調査・お見積りまで無料です。
その場でのご契約は必要ありません。
株式会社ワイユー まごころ工務店/東京・神奈川・千葉・埼玉対応
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出典・参考:
※本記事の内容は一般的な流れの説明です。実際の工期・手続きの順序・屋根への固定方法は、現地調査のうえで判断しご説明します。