屋根を直せる会社が載せると、順番の決め方が変わります。
屋根の塗り替えを相談したら「せっかく足場を組むなら太陽光も一緒にどうですか」と言われた。あるいは太陽光の見積りを取ったら「その前に屋根を直したほうがいい」と言われた。どちらから話が始まっても、迷うところは同じです。本当に同時のほうがいいのか、別々に進めても構わないのか。ここでは屋根工事を本業にしている立場から、同時に工事する利点と、そうしなかった場合に何が起きるかを順番に説明します。
足場は工事のあいだだけ組む仮設の設備です。屋根の上で安全に作業するため、また材料や工具の落下を防ぐために設けます。塗装でも、葺き替えでも、既存の屋根の上に新しい屋根材をかぶせるカバー工法でも必要になりますし、太陽光パネルの設置でも屋根の形状や高さによって必要になります。
つまり屋根工事と太陽光工事を別々の時期に頼むと、足場を組んで解体する作業が二度発生します。足場は見積書の中で独立した項目として立つくらいのまとまった工程で、組む日・解体する日はそれぞれ作業音が出ますし、近隣へのご挨拶も二度必要になります。金額は建物の大きさや敷地の条件で変わるため一律には言えませんが、「一度で済むものを二度払うかどうか」という比較になる、とご理解ください。
見落とされがちなのが、屋根材とパネルでは手を入れる時期が違うという点です。スレート屋根には塗り替えの周期がありますし、金属屋根も瓦屋根も、下に敷かれた防水シート(ルーフィング)はいつか寿命を迎えます。太陽光パネルは長く発電する設備ですから、載せたあとに屋根の時期が来るという順番は、十分に起こりえます。
パネルがある屋根の工事は、まず外すところから始まります
塗装にしても葺き替えにしても、パネルが載っている部分には手が入りません。配線を切り離し、パネルと架台を取り外し、保管し、屋根が仕上がってから元に戻すという工程が前後に付きます。電気工事も往復で必要になります。やればできる工事ですが、同時に行う場合と比べて手数が増えることは、先に知っておいたほうがよい点です。
逆に言えば、屋根の時期が近づいている建物なら、屋根を先に整えてからパネルを載せるのがいちばん素直な順番になります。
パネルの固定方法は屋根材によって変わります。スレートや瓦の屋根では、屋根材を貫通させて下地の木材にボルトで留める方法が一般的です。この場合、貫通した箇所の防水処理が雨漏りを防ぐ要になります。シーリングだけに頼らず、水の流れる向きを考えて部材を納めることが大切です。一方、金属屋根の中には屋根材の立ち上がり部分を専用の金具でつかみ、穴を開けずに固定できる形状のものもあります。
どちらを選べるかは、屋根材の種類と、その下にある野地板(のじいた/屋根材を受ける板)やルーフィングの状態で決まります。屋根工事と同時であれば、屋根をめくった状態で下地を直接確認したうえで固定方法を決められます。すでに仕上がっている屋根に後から載せる場合は、外側からの調査で判断することになるため、情報量に差が出ます。
当社は雨漏り調査・雨漏り修理を自社の事業として行っており、NPO法人 雨漏り診断士協会に加盟しています。屋根を直せる会社が載せると、「この屋根材にこの固定でよいか」「この築年数の下地にアンカーを打つべきか」を、屋根側の判断として組み立てられます。屋根材ごとの相性や、載せる前に直したほうがよい屋根については屋根の状態と太陽光設置の関係で詳しく説明しています。
現地調査で、屋根と電気まわりを一度に見る
屋根材の種類・劣化の程度・下地の傷み、そして分電盤やブレーカーの位置、パネルを置ける面の向きと広さをまとめて確認します。検針票があれば電気の使い方も合わせて見ます。
足場を組み、先に屋根を仕上げる
葺き替え・カバー工法・塗装など、建物に合った工事を行います。この段階で防水シートや板金のおさまりを整えておくと、あとの工程が素直になります。
仕上がった屋根に架台とパネルを設置し、足場を解体する
固定と防水処理を済ませ、電気工事と電力会社への接続手続きへ進みます。足場の解体は一度だけです。
同時に工事すると、その期間だけを見れば長く感じます。ただし別々に行った場合は、足場の設置と解体、近隣へのご挨拶、敷地の養生、職人の出入りが二度分になります。二回に分けた工事の合計と、一度にまとめた工事とを並べて比べると、工期も費用も見え方が変わってきます。
一方で、同時に進めれば一度にお支払いいただく額は大きくなります。屋根の劣化がまだ先であれば、無理にまとめる必要はありません。「屋根の残り寿命があと何年くらいか」を調査で確かめてから決めるのが現実的です。
なお補助金は自治体ごとに内容も手続きも異なり、工事の着工前に申請が必要な制度もあります。同時工事では着工日が一本にまとまるため、スケジュールは早めに組んでおくと安心です。お住まいの地域の制度は東京都の補助金や神奈川県の補助金の記事をご覧ください。
屋根工事と太陽光工事を別の会社に頼んだ場合、将来もし天井にシミが出たとき、原因が屋根材側にあるのか固定部にあるのかを切り分けるところから話が始まります。どちらの会社も誠実に対応していても、確認に時間がかかることはあります。同じ会社が屋根を直し、同じ会社がパネルを載せていれば、調査も処置も一本で進みます。
当社は屋根・外壁が本業で、太陽光と蓄電池の設置まで自社施工で行っています。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県が対応エリアで、現地調査とお見積りは無料です。その場で契約をお願いすることはありませんので、「屋根はまだもつのか」「同時にすべきか」を確かめる目的だけでもご利用ください。訪問を受けて急いで判断を迫られている場合は、訪問販売・点検商法への注意もあわせてお読みいただければと思います。
問題ありません。ただし足場は改めて必要になりますし、仕上がった屋根に後から固定具を取り付けることになります。屋根の状態と予算の両方を見て、どちらがご家庭に合うかを一緒に整理します。
屋根材と下地の状態によります。野地板や防水シートが傷んでいる場合は、先に手を入れたほうが結果的に手戻りが少なくなります。調査のうえ、載せられるか直すべきかを率直にお伝えします。
できます。配線を切り離してパネルと架台を一度取り外し、屋根を仕上げてから復旧する流れになります。工程が増えるぶん、事前の確認を丁寧に行ったうえでご提案します。
屋根の工法や面積、天候によって変わるため一律には申し上げられません。現地調査のあと、屋根工事と太陽光工事を合わせた日程表をお出しし、ご納得いただいてから着工します。
ご相談・現地調査・お見積りまで無料です。
その場でのご契約は必要ありません。
株式会社ワイユー まごころ工務店/東京・神奈川・千葉・埼玉対応
屋根・外壁・太陽光をワンストップで自社施工
出典・参考:
※本記事の内容は一般的な考え方の説明です。屋根の状態や固定方法の可否は、現地調査のうえ個別に判断します。