設備を入れる前に、いまの契約内容を一度確かめておくと判断がぶれません。
太陽光発電や蓄電池の見積りは熱心に比べるのに、いま契約している電気のプランはよく分からないまま、という方は少なくありません。けれども太陽光を載せると、電力会社から買う電気の「量」も「時間帯」も変わります。つまり今のプランが最適とは限らなくなるということです。ここでは、検針票のどこを見れば判断できるのか、昼夜で単価が違うプランは太陽光と相性がいいのかを、順番に整理します。
太陽光発電を設置すると、日中に発電した電気を家の中で先に使います。足りない分だけを電力会社から買い、使いきれずに余った分を売る、という形になります。ここで起きるのは、単に電気代が減るという話だけではありません。買う電気の総量が減り、なおかつ買う時間帯が朝と夕方以降に偏るという変化です。
契約プランは、この「どの時間帯にどれだけ買うか」を前提に料金が決まっています。前提が変われば、有利なプランも変わります。設置前と同じプランのままでも動きはしますが、条件を確かめないまま放置すると、せっかくの発電の効果を取りこぼすことがあります。
なぜ電気そのものが高くなっているのかという背景は、電気代が上がる理由で整理しています。あわせてご覧ください。
紙の検針票でも、電力会社のWeb明細でも構いません。次の四つを見てください。これだけで、プランを見直す余地があるかどうかの当たりがつきます。
もし時間帯別のプランをお使いなら、昼・夜それぞれの使用量が分けて書かれているはずです。そこも控えておいてください。私どもがご相談を受けるときも、まずこの検針票を拝見するところから始めます。ご家庭ごとの実際の使い方が分からないまま、効果の話はできないからです。
夜間が安く昼間が高い時間帯別プランは、オール電化のご家庭を中心に広く使われています。太陽光を載せると日中に買う量が減るので、一見すると相性が良さそうに思えます。
ただし注意が必要です。この種のプランは、夜間を安くする代わりに昼間の単価が標準的なプランより高く設定されていることが多く、基本料金も高めの場合があります。発電が少ない冬場や雨天が続く時期に、昼間の高い単価で買うことになれば、差し引きで思ったほど下がらないこともあります。
逆に、蓄電池を組み合わせて夜の電気をまかなうご家庭では、安い夜間に買う量そのものが減ります。すると「夜間が安いこと」の価値も下がります。どちらが有利かは、発電量と生活パターンの掛け合わせで決まるため、一律の正解はありません。
売る電気と買う電気の単価(住宅用・10kW未満)
売電価格は2025年10月以降に適用される区分です(初期投資支援スキーム)。買う電気の単価は電力会社・契約プラン・燃料費調整・再エネ賦課金によって変わるため、おおよその目安として示しています。住宅用の調達期間は10年間です。
プラン選びの基準は「買う電気を減らせるか」
売る単価より買う単価のほうが高いという構造がある以上、発電した電気は売るより使うほうが効果が大きいのが現状です。契約プランを見直すときも、単価の安さ比べだけでなく自家消費しやすい生活に合っているかという目で見ると判断がぶれません。考え方は売電より自家消費で詳しく説明しています。
基本料金は、使った量にかかわらず毎月かかる固定の部分です。多くの地域では契約アンペア数によって決まり、アンペア数が大きいほど高くなります。
太陽光と蓄電池を入れると、日中や夕方のピーク時に電力会社から引き込む量が減ります。そのため、これまで余裕を見て大きめに契約していたアンペア数を、一段下げられる余地が出てくるご家庭があります。金額としては大きくありませんが、毎月かかり続ける固定費なので、長い目で見ると無視できません。
ただし下げすぎは禁物です。エアコン・IH・電気給湯機器・電気自動車の充電などが重なる瞬間にブレーカーが落ちては本末転倒です。実際にどの機器が同時に動くのかを確認したうえで判断してください。蓄電池の容量と合わせて考える話でもあるので、蓄電池の容量は何kWhを選べばいいのかも参考になります。
検針票にある再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギーの普及を支えるために、電気を使うすべての人が負担している項目です。電力会社を変えても、プランを変えても、この項目自体がなくなることはありません。
単価は全国共通で決まり、使用量に応じてかかります。ということは、減らす方法はひとつだけです。電力会社から買う量そのものを減らすことです。太陽光で発電した電気を自分の家で使えば、その分だけ買う量が減り、賦課金の負担も連動して小さくなります。燃料費調整額も同じ考え方で、買う量が減れば影響を受ける幅が小さくなります。
プラン比較のサイトでは単価ばかりが並びますが、実際の請求額はこうした調整項目を含めた合計です。比べるときは総額で見てください。
検針票を1年分そろえる
夏と冬で使い方は大きく変わります。1か月分だけでは判断を誤ります。Web明細なら過去分をまとめてダウンロードできることが多いはずです。
設備を決めてから、プランを決める
太陽光だけなのか、蓄電池も入れるのか、給湯機器を入れ替えるのか。買う時間帯が決まらないとプランは選べません。順番を逆にしないことが大切です。
運用が落ち着いてから、もう一度見直す
設置後しばらく使ってみると、実際の買電量と時間帯が見えてきます。その実績をもとに再検討するほうが、机上の試算より確かです。プラン変更は後からでもできます。
なお、プラン変更を強く勧める電話や訪問を受けることもあるかもしれません。その場で決めず、検針票と照らして確かめてからで遅くありません。判断の目安は訪問販売・点検商法への注意にまとめています。
私どもは屋根と外壁が本業の会社です。太陽光をお勧めするときも、まず屋根が載せられる状態かどうかを見ます。契約プランの話と屋根の話は一見つながりませんが、どちらも「設置してから気づいても遅い」という点は同じです。
どれくらい電気代が変わるかは、ご家庭の使い方によって変わります。検針票をお手元にご用意いただければ、現地調査とあわせて、使い方に沿った形でご説明します。相談・現地調査・お見積りは無料で、その場での契約はお願いしていません。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県に対応しています。
急ぐ必要はありません。数か月使って実際の買電量と時間帯が見えてから見直すほうが確かです。プラン変更は後からでもできますので、実績をもとに判断してください。
一概には言えません。夜間が安い代わりに昼間が高めの設定になっていることが多く、蓄電池の有無で有利不利が変わります。検針票の昼夜別の使用量を見て判断します。
この項目自体はなくなりません。使用量に応じてかかるため、減らすには電力会社から買う量そのものを減らすことになります。自家消費を増やすのが基本の考え方です。
太陽光や蓄電池で引き込む量が減れば下げられる余地はあります。ただし機器が同時に動く瞬間にブレーカーが落ちては困りますので、使用状況を確認したうえで判断してください。
ご相談・現地調査・お見積りまで無料です。
その場でのご契約は必要ありません。
株式会社ワイユー まごころ工務店/東京・神奈川・千葉・埼玉対応
屋根・外壁・太陽光をワンストップで自社施工
出典・参考:
売電価格(住宅用10kW未満・当初4年間24円/kWh、5〜10年目8.3円/kWh、調達期間10年間)は2025年10月以降に適用される区分(初期投資支援スキーム)によります。買う電気の単価およそ30円/kWhは、電力会社・契約プラン・燃料費調整額・再エネ賦課金によって変動するため、おおよその目安です。