保証は枚数ではなく、誰が何に責任を持つかで見ます。
見積書の隅に「保証10年」と書いてあった。けれど、それがパネルの保証なのか、工事の保証なのかは書かれていない。太陽光発電の保証は一種類ではなく、守る対象も責任を負う相手も違うものが並んでいます。屋根に穴をあける工事である以上、機器の保証だけでは足りない場面があります。契約前に、どこまでが誰の責任なのかを整理しておきましょう。
太陽光発電システムの保証は、ひとまとまりの「10年保証」ではありません。守る対象ごとに別々の保証が用意されていて、それぞれ責任を負う相手が違います。まずは全体像を押さえてください。
メーカー保証(機器保証)— 責任を負うのはメーカー
パネル・パワーコンディショナー・架台など、機器そのものが壊れたときの保証です。製品の不具合が原因なら、無償で修理・交換されます。
出力保証 — 責任を負うのはメーカー
壊れてはいないけれど、発電量が想定より落ちてしまった場合の保証です。メーカーが定める基準値を下回ったときに対応されます。
施工保証 — 責任を負うのは工事した会社
取り付け方に起因する不具合の保証です。架台の固定、配線、パワーコンディショナーの設置など、工事の内容が原因のトラブルが対象になります。
雨漏り保証(防水保証)— 責任を負うのは工事した会社
屋根への固定部分から水が入った場合の保証です。施工保証に含まれることもあれば、別建てになっていることもあります。扱いは会社によって異なります。
1と2はメーカー、3と4は工事会社。この線引きが、保証を理解するうえでいちばん大事なところです。
メーカー保証は、いわゆる製品保証です。パネルが割れた、パワーコンディショナーが動かなくなった、といった機器側の不具合に対応します。
出力保証は少し性質が違います。太陽光パネルは長く使ううちに少しずつ発電能力が落ちていくもので、その低下が想定の範囲を超えたときに対応されるのが出力保証です。「発電量が思ったより少ない」というご相談のすべてが対象になるわけではなく、日当たりや設置角度、その年の天候による差は保証の対象外です。
保証年数や条件はメーカー・機種によって異なり、さらに「設置後に登録手続きをしていること」「認定を受けた施工店が工事していること」などの条件が付く場合があります。メーカー保証は、正しい施工が前提になっているという点は覚えておいてください。工事の仕方が指定と違っていたために、いざというときメーカー保証が使えなかった、という話は起こり得ます。
機器が正常でも、取り付け方に問題があれば不具合は起こります。架台の固定が甘い、配線の処理が不十分、パワーコンディショナーの設置場所が適切でない。こうした工事側の原因に対応するのが施工保証です。
ここで押さえておきたいのは、施工保証はメーカーではなく、工事した会社が自社で出すものだということです。法律で年数が決まっているわけではなく、内容も会社ごとに違います。だからこそ、書面で範囲と年数を確認する必要があります。
施工保証がない見積りは、その一点だけで慎重に見るべきです
「メーカー保証が10年ついているので安心です」とだけ説明され、施工保証の記載がない見積書があります。しかしメーカーは、工事の内容までは保証しません。屋根に穴をあけた場所から水が入っても、それは製品の不具合ではないからです。施工保証がないということは、工事が原因のトラブルはすべて自己負担になり得る、ということです。
もうひとつ、保証書に会社名が入っているかも確認してください。販売する会社と実際に工事する会社が別であることは珍しくなく、その場合、何かあったときにどちらに連絡すればよいのかが曖昧になります。保証は、出した会社が存続していてはじめて機能します。連絡先が携帯番号だけ、事務所の所在がはっきりしない、といった相手では、年数が長くても意味を持ちにくくなります。
なお、太陽光や屋根まわりでは訪問販売・点検商法に関する相談が増えており、国民生活センターに寄せられた件数は2017年度の57件から2024年度には613件になっています。その場で契約を迫られたときの対応は点検商法・訪問販売への注意にまとめています。
屋根に太陽光を載せる工事では、多くの場合、屋根材に金具を固定します。つまり、屋根の防水層に手を入れる工事です。ここの処理が適切でなければ、数年後に雨漏りという形で表れます。
やっかいなのは、雨漏りが起きたときに原因の切り分けが必要になることです。太陽光の固定部が原因なのか、もともと屋根が傷んでいたのか。販売会社と屋根の修理業者が別々だと、この判断で話が止まってしまうことがあります。
そもそも、屋根の状態によっては設置前に補修しておくべき場合もあります。屋根材別の相性と、載せる前に直しておきたい屋根の状態もあわせてご確認ください。載せてしまうと、パネルの下の屋根はそう簡単に触れなくなります。
これらを質問したときに、はっきり答えられるかどうかも判断材料になります。説明を避ける、書面化をしぶる相手であれば、その場で決める必要はありません。
当社は屋根・外壁の工事が本業で、そのうえで太陽光・蓄電池の工事を自社で行っています。保証の観点でいえば、屋根の不具合と太陽光の不具合を、同じ窓口で見られることが利点です。雨漏りが起きたときに、原因がどちらにあっても話が止まりません。
設置後の電気の使い方については売電より自家消費という考え方で説明しています。どれくらいの効果が出るかはご家庭の使い方によって変わりますので、検針票を拝見したうえでご説明します。相談・現地調査・お見積りは無料で、その場での契約はお願いしていません。
メーカー保証は機器の不具合が対象で、工事の内容までは対象になりません。取り付け方が原因の不具合や屋根からの雨漏りは、工事した会社の施工保証でしか対応できない領域です。
いいえ、会社によって扱いが異なります。施工保証に含まれる場合、別建ての場合、そもそも無い場合があります。書面で範囲と年数を確認してください。
施工保証は工事した会社が自社で出すものなので、その会社が無くなると実質的に使えなくなります。メーカー保証は残りますが、機器の不具合に限られます。会社の所在や連絡先も確認材料になります。
屋根の状態を含めて拝見したうえでご相談に応じます。ただし他社施工分の保証範囲は当社では引き継げないため、まずは既存の保証書をご確認いただくのが先になります。
ご相談・現地調査・お見積りまで無料です。
その場でのご契約は必要ありません。
株式会社ワイユー まごころ工務店/東京・神奈川・千葉・埼玉対応
屋根・外壁・太陽光をワンストップで自社施工
出典・参考:
訪問販売・点検商法に関する相談件数は国民生活センター(PIO-NET)に寄せられた件数です(2017年度57件、2024年度613件)。
※保証の年数・条件はメーカーおよび施工会社によって異なります。実際の内容は保証書の記載をご確認ください。