屋根工事と雨漏り修理を本業とする会社の立場から、設置の可否を屋根の側から見ています。
「うちはもう築年数が経っているから、太陽光は無理だろう」。ご相談の入口でいちばん多いのが、このお話です。結論からお伝えすると、築何年までなら載せられる、という一律の線引きはありません。見るべきは経過年数そのものではなく、屋根材と下地があと何年もつか、そして今の屋根の状態です。同じ築年数でも、屋根の向き・材料・過去のメンテナンスの有無で判断はまったく変わります。ここでは、屋根工事と雨漏り修理を本業とする立場から、現場で何を見て可否を決めているかをご説明します。
太陽光発電の設置に、建物の築年数による制限はありません。実際、年数の経ったお住まいでも問題なく設置できるケースはたくさんあります。逆に、比較的新しい住まいでも、前の工事で屋根の納まりに無理があったり、台風で棟板金が動いていたりすれば、そのまま載せるのは勧められません。
つまり判断材料は「何年経ったか」ではなく「今どうなっているか」です。年数は、傷みの可能性を推測するための手がかりのひとつにすぎません。カタログの数字だけで決められるものではなく、屋根に上がって、下地の効き具合まで見てはじめて答えが出ます。
太陽光パネルは、一度載せると長く屋根の上にあり続ける設備です。売電の制度上の調達期間だけでも住宅用は10年間あり、その後も発電は続きますから、実際にはそれよりずっと長く付き合うことになります。
ここで問題になるのが、屋根材のメンテナンス時期との重なりです。パネルが載ったまま屋根の塗り替えや葺き替えをしようとすると、パネルと架台をいったん外し、工事後にまた載せ直す作業が必要になります。当然その分の費用と工期がかかります。
屋根の工事時期が近いなら、同時に考えるほうが無駄がありません
屋根の工事も太陽光の設置も、足場を組んで行います。時期が近いなら、足場を一度で済ませられるのは大きな利点です。「屋根を直してから数年後に太陽光」という順番より、一度の工事でまとめるほうが結果的に負担が軽くなることがあります。屋根材ごとの相性は屋根の状態と太陽光の設置でも説明しています。
調査で次のような状態が見つかった場合は、先に屋根側の手当てをご提案しています。パネルを載せてしまうと、その部分の点検も補修もやりにくくなるためです。
とくに最後のほうに挙げた下地と防水シートは、外から屋根を眺めただけでは判断できません。弊社は雨漏り調査・雨漏り修理そのものを事業として行っており、NPO法人 雨漏り診断士協会にも加盟しています。載せてよいかどうかを、雨漏りを直す側の目線で確かめられるのが、屋根屋が太陽光を扱う意味だと考えています。
太陽光の架台を屋根に固定する方法は、大きく二つに分かれます。
ひとつは、屋根材を貫通させてビスで下地に留める方法です。スレートや金属屋根で一般的に使われます。固定力は確保しやすい一方で、貫通した穴の防水処理の質がそのまま雨漏りリスクに直結します。穴の位置を野地板や垂木の効くところに合わせること、専用の防水部材とシーリングで二重に止めること、屋根材の重なり方向を考えて水が入りにくい位置に開けること。このあたりは屋根工事の技術そのものです。
もうひとつは、屋根材をつかんで固定する方法です。立平葺きのような縦ハゼの金属屋根では、ハゼ部分を専用金具で挟み込み、屋根を貫通させずに架台を載せられます。穴を開けないぶん、雨漏りの心配は小さくなります。
年数の経った屋根では、ここに材料の状態が絡みます。下地が傷んでいればビスが効きませんし、屋根材がもろくなっていれば施工中に割れることもあります。築年数が問題なのではなく、固定できる下地が残っているかが問題、という言い方のほうが現場感覚に近いかもしれません。
まず屋根の現況を調べる
屋根に上がり、必要に応じて小屋裏も確認します。屋根材の種類、下地の効き具合、防水シートの状態、雨漏りの痕跡を見ます。相談・現地調査・見積りは無料で、その場で契約をお願いすることはありません。
そのまま載せるか、直してから載せるかを分ける
部分的な補修で足りるのか、カバー工法や葺き替えまで必要なのかを判断します。今は載せないほうがよいと考えれば、そうお伝えします。
屋根工事と太陽光工事の工程をまとめる
同じ足場で進められるよう段取りします。屋根・外壁・太陽光を自社施工でワンストップに扱えるため、業者間の調整で工期が延びにくいのが利点です。
補助金の申請時期を確認する
補助制度は自治体ごとに内容も手順も異なり、着工前の申請が必要なものもあります。工事を決める前に確認しておくほうが安全です。詳しくは東京都の補助金の記事をご覧ください。
訪問を受けて屋根の写真を見せられ、不安になってご相談くださる方もいます。写真の屋根が本当にご自宅のものか、指摘された傷みが本当に補修の必要なレベルか、見積りの内訳が工事ごとに分かれているか。この三つを落ち着いて確かめてください。
その場で判断せず、別の会社にも屋根を見てもらうのが確実です。急がせる説明があったときほど、いったん止めて構いません。考え方は点検商法への注意にまとめています。
太陽光で得られる効果は、ご家庭の電気の使い方によって変わります。そして屋根の状態は一軒ごとに違います。だからこそ、築年数だけで諦めるのも、築年数だけで大丈夫だと決めるのも、どちらももったいない判断です。まずは屋根を見るところから始めてください。
築年数を理由に一律でお断りすることはありません。ただし下地が傷んで架台を固定できない場合や、雨漏りの跡がある場合は、先に屋根の補修をご提案します。調査のうえでご説明します。
屋根の工事時期が近いなら、同時に進めるほうが足場を一度で済ませられます。まだ十分もつ屋根であれば、そのまま載せて問題ない場合もあります。残り寿命を見てご提案します。
架台を貫通させて固定する工法では、穴の位置と防水処理が要になります。弊社は雨漏り調査・修理を事業として行っており、雨漏り診断士協会にも加盟しています。貫通部の処理まで含めてご説明します。
下地や防水シートの状態は外から見ただけでは分かりません。設置の可否に関わる部分なので、屋根の上と可能であれば小屋裏まで確認させていただいています。調査は無料です。
ご相談・現地調査・お見積りまで無料です。
その場でのご契約は必要ありません。
株式会社ワイユー まごころ工務店/東京・神奈川・千葉・埼玉対応
屋根・外壁・太陽光をワンストップで自社施工
出典・参考:
住宅用太陽光発電(10kW未満)の調達期間10年間は、固定価格買取制度(FIT)の区分によります。
※屋根の状態に関する記述は一般的な考え方の説明です。実際の設置可否は現地調査のうえ判断します。