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太陽光パネルの掃除と点検は何をすればいいのか
自分で屋根に登ってはいけない理由から

公開日:2026年10月3日 株式会社ワイユー まごころ工務店
安全帯を装着して屋根の上で点検作業をしている作業員。日本の戸建て住宅。

パネルより先に、屋根と取り付け部を見ます。屋根工事を本業とする会社の視点でまとめました。

太陽光を設置してしばらく経つと、「パネルが汚れているのでは」「発電量が落ちた気がする」と気になってくる方が多くいらっしゃいます。一方で、掃除や点検に何をどこまでやればいいのかは、設置のときにあまり説明されていないことも少なくありません。この記事では、ご自身で屋根に登るべきでない理由、清掃が必要なケースとそうでないケース、そして点検で本当に見るべき場所を、屋根工事を本業とする立場から整理します。

まず、ご自身で屋根に登って掃除するのはおすすめできません

いちばん大きな理由は危険だからです。屋根の上は見た目より傾斜があり、パネルの表面はガラスで、濡れていなくても足を置けばよく滑ります。はしごの掛け方ひとつで事故につながりますし、脚立から身を乗り出して水をかける作業も同じく危険です。

もうひとつ、屋根屋としてお伝えしたいのが屋根材そのものを傷めてしまうという問題です。スレート屋根は踏む場所を誤ると割れますし、割れたことに気づかないまま放置すると、そこから雨水が入ります。金属屋根も、歩き方によっては塗膜に傷が入ったり、わずかに変形して水の流れが変わったりします。パネルを掃除したつもりが、雨漏りの入口を作ってしまっては本末転倒です。

さらに、高圧洗浄機を使ったり、たわしのような硬いもので擦ったりすると、パネル表面のコーティングや端部のシーリングを傷めることがあります。メーカーによっては、こうした自己流の作業が保証の対象外になる場合もあります。

「少し拭くだけ」でも、屋根の上では話が変わります

地上でできる作業と、屋根の上でできる作業はまったく別物です。発電量が落ちたと感じたら、まずはモニターの数値と、過去の同じ季節の数値を見比べるところから始めてください。屋根に上がる必要があるかどうかは、そのあとの判断で十分間に合います。

太陽光パネルの汚れは、多くの場合は雨で流れます

住宅用のパネルは傾斜をつけて設置されているため、砂ぼこりや花粉のような軽い汚れは、雨が降るたびにある程度流れ落ちます。日本の住宅地では、定期的に洗浄しなければ発電できなくなる、という状況はあまり一般的ではありません。

「清掃しないと発電量が大きく下がります」という説明を受けたときは、その根拠として実際の発電データや、パネル面の写真が示されているかを確認してください。数字や写真がなく、一般論だけで清掃を勧められている場合は、いったん持ち帰って構いません。

それでも清掃を検討したほうがよい場合

雨任せで足りないケースもあります。代表的なのは次のような状況です。

影が一部にかかると、その一列全体の発電が落ちることがあります。落ち葉や鳥のふんのように局所的で濃い影をつくる汚れは、面積の割に影響が出やすいものです。こうした場合は清掃に意味がありますが、それでも作業は足場や安全対策を講じたうえで行うものだとお考えください。

定期点検で本当に見るのは、パネルより架台と屋根です

点検というとパネルの表面を思い浮かべますが、長く使ううえで重要なのは、むしろ取り付け側と電気側です。私たちが現地で確認しているのは、おおむね次の順序です。

1

発電量の推移を、設置時や前年と見比べる

モニターの数値は、不具合に最初に表れるサインです。特定の時間帯だけ落ちているのか、全体が落ちているのかで、原因の見当がつきます。

2

パワーコンディショナーと配線まわりを見る

屋外設置の機器は紫外線と風雨にさらされます。エラー表示、異音、ケーブルの被覆の傷み、固定具の緩みなどを確認します。室内の分電盤側もあわせて見ます。

3

架台の固定とボルトの状態を見る

台風や地震のあとは特に重要です。金具の緩み、サビ、パネル同士の隙間のずれなどを確認します。ここが緩むと、屋根への負担のかかり方も変わります。

4

屋根に開けた穴(貫通部)の防水処理を見る

屋根材に穴を開けて固定する工法では、その一点一点が止水処理されています。シーリングの痩せや割れ、板金の浮きがないかを確認します。屋根材そのものの劣化もここで見ます。

屋根に穴を開けない工法(金属屋根のはぜをつかむ金具など)もありますが、どちらの工法でも、点検で見るべきは「パネルの下で屋根がどうなっているか」です。弊社は雨漏り調査・修理を事業として行っており、NPO法人 雨漏り診断士協会にも加盟しています。屋根を直す側の目でパネルの下を見ると、まだ雨漏りしていない段階の小さな兆候に気づけることがあります。屋根材ごとの相性や、載せる前に直しておきたい屋根については屋根の状態と太陽光設置の関係でも説明しています。

「無料点検」を名乗る訪問には、落ち着いて対応してください

屋根の上は住んでいる方から見えません。その見えなさを利用して、点検を口実に不安をあおる勧誘が全国で起きています。国民生活センターに寄せられた訪問販売・点検商法に関する相談件数は、近年はっきりと増えています。

訪問販売・点検商法に関する相談件数の推移

2024年度613件
2017年度57件

国民生活センター(PIO-NET)に寄せられた相談件数です。訪問そのものがすべて問題というわけではありませんが、件数が増えている以上、その場で判断しない姿勢が大切です。

見分け方として押さえておきたいのは、その場で契約を求めてくるかどうかです。点検結果は写真や発電データとともに書面で示され、検討の時間が与えられるのが本来の形です。「今すぐ直さないと危ない」「足場代が今なら要らない」といった、急がせる言い方が出てきたときは、いったん断って構いません。勧誘への具体的な対応のしかたは点検商法への注意にまとめています。

点検を頼むときに、確認しておきたいこと

依頼先を選ぶときは、次の点を確認してみてください。

弊社は屋根・外壁が本業で、太陽光と蓄電池の設置も自社で施工しています。点検で屋根の傷みが見つかった場合に、太陽光の工事と屋根の補修を切り分けずに相談いただけるのが、屋根屋が点検する利点だと考えています。現地調査とお見積りは無料で、その場でのご契約はお願いしません。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県にお伺いします。

よくあるご質問

パネルの掃除は何年かに一度やるべきものですか?

一律に決まっているものではありません。雨でおおむね汚れは流れるため、落ち葉や鳥のふんがたまる環境かどうかで判断します。発電量の推移に変化がなければ、急いで清掃する必要はないことが多いです。

発電量が落ちた気がします。汚れが原因でしょうか?

汚れ以外に、機器のエラー、配線の劣化、周囲の樹木が伸びて影ができた、といった原因も考えられます。まずモニターで時間帯別の推移を確認し、そのうえで現地調査を依頼されるのが確実です。

設置した会社と違う会社に点検を頼んでも大丈夫ですか?

問題ありません。ただしメーカー保証の条件が決められている場合があるため、保証書の内容を確認したうえでご相談ください。弊社でも他社施工の設備の点検を承っています。

点検のときに屋根の雨漏りも見てもらえますか?

はい。弊社は雨漏り調査・修理を事業として行っており、雨漏り診断士協会にも加盟しています。パネルの下の屋根材や貫通部の防水処理もあわせて確認し、写真でご説明します。

いまの制度で、試算します

ご相談・現地調査・お見積りまで無料です。
その場でのご契約は必要ありません。

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出典・参考:
訪問販売・点検商法に関する相談件数は、国民生活センター(PIO-NET)に寄せられた件数です(2017年度57件、2024年度613件)。
※清掃や点検の要否は設置環境・屋根形状・築年数によって異なります。実際の判断は現地調査のうえ行います。